グーグーだって猫である

左から、書店にいたグーグー。 映画館入り口にいたグーグー。 チケット売り場にいたグーグー。
・・・しっかし、これ似てねーよな。 どこがアメショなのかと小一時間問い詰めたい
 
というわけで、映画グーグーだって猫であるを見に行きました。
まさか、大島先生の実録エッセイ(ガン闘病記)が映画になるとは!?ってだけでも驚きなのに、そこに加瀬亮演じる青年とのラブストーリーが
絡んでいると知って、目が点になっておりました。 ありえねーだろ( ;゜Д゜)!?
いやなんとなく大島先生って、仙人とか神様みたいで、ご本人の恋愛ってのが全くイメージ出来ないので;
しかし、そこはノンフィクションとフィクション、今まで発表してきた生と死をテーマにしたラブストーリーを上手い事融合させて、なんともいえない
素敵な映画に仕上がっておりました。感動。
・・・しかし、始まって5分。 グーグーだって猫であるというテロップが出る前に号泣寸前ってどうなのよ。自分(汗
だって、のっけからサバ(グーグーの前に飼ってた猫で正式名称:サヴァビアン)が旅立つシーンなんだもんよ・∵;(ノД`)ノ
サバには、グーグー以上の思い入れあるもんなぁ。 
って、ちょっと待て。 グーグー擬人化役、最初は暗くて誰だか分からなかったのですが、よーーーく見たらセクロボの大後寿々花じゃないのっ!? 
20代半ばくらいの女優さんかと思った。 撮影時、13〜14歳くらいだと思うんだけど、あの不思議な落ち着きはなんだろうね。 
けど、個人的にはこういうサバ↓を見慣れているもんだから、男性が演じるもんだとばかり・・・せめて宝塚系の俳優というか・・・
      サバの秋の夜長 (白泉社文庫)
監督のインタビューによると、サバは当初、岸田今日子を配役予定だったのだけど、急逝したので変更したとか。
き、岸田今日子(・∀・;;; それもちょっとなーw
で、サバ役の猫も出てくるのですが、『え? サバって、こんな普通のチャトランだったのΣ(゚Å゚)!?』と、これに一番驚いた。
考えてみれば、サバはどんな姿の猫だったのか一切誌面に出てきたことがないので、私の永年の想像と思い込みでロシアンブルー系のクールで細身の
美猫・・・認定だったのですw
ただ、この映画がどこまで真実で、どこまでフィクションなのか全く判別がつかないので、もしかすると映画に出てくるサバも本物とは全く違う感じなのかもしれませんけどね。




そして、加瀬亮。 ドラマには出ない俳優なので、演じているとこ初めて見たのですが・・・中々に素敵。
小泉今日子演じる、漫画家の先生の家に酔っ払って転がりこんで裸で爆睡している図。
あー。男って、ほんとこうだよな〜 自分勝手でさ〜 と、妙にリアルな描写。
で、見終えて気づいたのですが、もしかしてこの青年は猫の生態を表しているのだろうか!?、あるいはこれ本当は人間じゃなくて猫なのかもしれん!?
とか、深読みしてしまった。 それくらい、自由奔放な演出と演技が面白かった。 
ただ、公開前の宣伝に出ていた加瀬亮が気まぐれな猫の演技に合わせるために、何時間も待ったり、何度も演技をやり直さねばならず
『俺(人間)と猫と、どっちが大事なんだ!!』と、キレ気味に笑っていたのが、大人げなかったのでマイナスw




あと、ストーリーテラーとして出てきたアメリカ人。 
あれ、このひとNHK英語でしゃべらないと@黒船の人? と思ったら、やっぱりそうだった。
ロックバンド・メガテスのマーティー・フリードマン。 
先週見に行った、デトロイト・メタル・シティにも出演していたし、今回の映画では凄く重要な役で不思議な空気を醸していて、非常に良かったのですが、
日本愛しすぎ&かぶれすぎw って感じが妙に笑えるんだなw ていうか、ちょっとデーブ・スぺクターとかぶるのがイケないんだろうか?ww



というわけで、大島弓子信者のワシも納得・感動・感涙する、稀に見る癒し系映画の傑作。お薦め。