太宰府その5 〜土産物に垣間見れるヲタク度と蟲の罠〜

                     
怪しい本みっけ@戦利品。 九州国立博物館所蔵「虫の知らせ」。
当初、ミュージアムショップの片隅の上段(目線より高い所)に置いてあったので全く気づかなかった。
が、この絵のポストカードが大量に売っていたのが目にとまる。 
           妖怪? ・・・あ。  蟲か。
そういえば、某くらげさんと愉快な仲間達(?)に2年前お会いした際、虫のフィギュアがあったとハシャイでいた記憶が
甦ってきた。 あー!あれの怪しい絵バージョンかな。
また、上手いこと古風に描いて発売したもんやなー!と思いつつ、ポストカードだけじゃ物足りないので、まとめた本は
無いかーーー!?と探したらあった♪ウホウホ。
                  
で、家に帰ってきてよーく読んでみると・・・
これ、安土桃山時代前後に描かれたモノホン!?の妖怪本・・・じゃなくて、蟲画本だったΣ(・∀・;!?
腹の虫、浮気の虫、虫の知らせ、虫の息、虫も殺さぬ顔、弱虫、泣き虫、虫が好かぬ、悪い虫、虫の居所が悪い・・・
などなど、そういえば虫に関する言葉のなんと多いことか!?
大抵、悪い事に使われる言葉なんですな。 そんなわけで、日本人は古来から、なんとなく虫のせいにして、決定的に
責めることをしなかったとか。 浮気の虫が騒ぐから、ウチの亭主は駄目なんだ・・・など。
それを大真面目に、擬人化・・・じゃなくて、擬虫化したのがこの本。
500〜600年前の絵師(?)が、どんな気持ちでこの絵を描いたのか非常に気になる今日この頃。
まるで現代の漫画、アニメの絵みたいに良い意味で明るくひょうきんだしw
               
そもそも、この本を(金が無いのに)速攻買った理由は、京極夏彦信者だからであります。
京極堂シリーズの、どの回だったかちと忘れましたが、この変な蟲に関する記述があったんですよね。
その変な蟲とは、上の画像左の「蟯虫」って奴!!!
晦日に、人々が深夜まで起きている理由をそのとき初めて知った!(大晦日以外にも庚申の日は年に6回ある)
それはこの暁虫が、庚申の夜に宿主(人間)から抜け出し、どうでもいい事(この本によると、枕の下の熱の温度までw)
閻魔大王に告げ口するのを防ぐため、ずっと寝ずにいるらしい。 という話を、京極の本で知ったのが10年程前だったか。 
以来気になる虫だったんですが、まさかこんなところで具体的にその姿を拝めるとは!
『やっと会えたね』   by辻一成(爆w
ところで蟯虫=ギョウチュウって、小学校の頃ギョウチュウ検査ってあったけど、あれの由来はコイツが元祖なんかな?




つうわけで、この本は九州国立博物館限定本なのかと思ったら、普通にアマゾンでも売っていた件について。

『針聞書』 虫の知らせ

『針聞書』 虫の知らせ

  • 作者: 笠井昌昭,長野仁,ジェイ・キャスト,茂利勝彦
  • 出版社/メーカー: ジェイ・キャスト
  • 発売日: 2007/11/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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しかし、まぁ、昔の本なんで?ってこともあるんですが、所どころ下ネタ系の虫もおりまして。
「陰虫」 この虫は、男女和合の時、うわぁっ!と出てくる虫である。
とか大真面目に書いてあって、思わず茶吹いたwww  うわぁっって出てくんなwwwww
あと、先ほどの蟯虫ですが、庚申の夜に和合すると、この虫の卵を産み付けられるそうですよ!?w
晦日の晩には色んな意味で気をつけろ( ;゜Д゜)!w
あと、悩みの虫、昼寝の虫、腰痛の虫、あくびの虫、なんつう非常に身近そうな虫は、確実に腹の中にいそうで笑えない(鬱w