太陽    

3年ぶりに、映画を見に行きました。 
個人的にイッセー尾形強化月間wということで、ロシア製作の主演映画『太陽』を見る。
日本での公開が危ぶまれていた、いわくつきの映画。 なにしろ、終戦前後の昭和天皇を描いた作品。
ある程度、史実・実話を元に作られていると思うのですが、もしこれが本当だとしたら・・・独り言を常に呟いている天皇
非常に怖かったデス;
愛新覚羅溥儀にしても、昭和天皇にしても、時代に翻弄される人生があまりに哀しい。
普通の男、普通の人間として生まれていたら、優しく暖かいお父さんであったのだろうなぁ・・・と。
マッカーサーとの面会で、日本語を通訳するアメリカ兵が、なぜか日本びいき、天皇を崇めているのが不思議で面白かった。
一度でも、日本の天皇現人神信仰を目にすると、あのようになるのか?と。興味深い。




ところで当然、カラー映画なのですが、どこかセピアがかった演出で、本当に昭和20年にタイムスリップしたような気分になる。
こういう、怪しげな映画は、ドグラ・マグラを見た時以来か。(またマニアックなw)
そして、こういう作風が激しく好きなワタクシ。
地味な展開で、終始暗い映画なのだけど時間を忘れるほど、目が離せない不思議な作品でした。




ちなみに、ひとつ不満なことが。
皇后陛下役が、桃井かおりなのです!? あまりにも、イメージ違いすぎでしょ?wと、心の中でツッコミ!
どう見ても、高級娼婦風にしか見えなくて(・∀・;;
あと、ロシア映画ならでは!というか、本物の昭和天皇の若い頃の写真を、演じているイッセー氏が眺めるシーンがあり、
終戦前後、会えなくなった皇后の本物の写真に接吻?するシーンがある。
日本人として、『こ、こんなことしてええのか��(=゚ω゚=;)』と、無駄にドキドキする演出もございましたとさ。