天才作家

船を建てる 上

船を建てる 上



また凄い本に出遭ってしまった・・・
ネットのお知り合い、来目王子さんのブログでお薦めとして紹介されていたので買ってみたのですが・・・
私が『面白いの?』と聞くと、
『面白い!つーより、素敵、とか素晴らしい、とか、(自分が死んだら)棺桶に入れて欲しい一冊!』という返事が
返ってきました!?
上の絵柄で、そういう感想に発展するのか非常に謎だったのですが、読んでみると激しく納得。
こんな名作を今まで知らなかった自分が悔しい。
しかも、こんな名作が絶版になっており、この夏、復刊ドットコムへの希望で蘇ったそうで。
ありえない。ありえない。ありえない。




こんなに魂を揺さぶられたのは、ポーの一族を読んで以来かもしれない。
古き良き時代のアメリカ、シリアスで考えさせられる内容に不釣合いと思われるアシカキャラ。(他に、ウサギも登場)
これが絶妙に心の原風景に訴えかけてくる。
ショーシャンクの空にを思い出させる風景、多田由美の耽美・詩的・芸術的な作風を思い出させる感じ。
ジブリあたりで格調高く映像化して欲しい気が。
しかし、1冊でコミックス3冊分が収録されているので、まだ半分しか読んでおりません。
10ページ前後の短編なのですが、3〜4話読んでは感動して頭がボーっとしたり、号泣したりするので読み進まなねぇ( ;゜Д゜)!
来目さんに偶然出遭ってなければ、この作品を知らなかったと思うと・・・その奇跡的な出遭いに感謝せずにはいられない!
下巻は9月中旬に発売予定なので、当然予約だ!!!