昭和の鬼兵

nekonyao2009-06-22




テレビ朝日開局50周年記念ドラマ『刑事一代〜平塚八兵衛の昭和事件史〜』が20日(土)と21日(日)に放送され、
それぞれ19.4%、21.6%という高視聴率(ビデオリサーチ関東地区 番組平均)を記録した。
共に同時間帯トップの視聴率を獲得し、同局の『開局50周年記念』最後の作品として、見事有終の美を飾った。




偉人伝、実録犯罪史に興味があるので、1ヶ月程前から流れていた番宣CMを見て『これは必見!』と意気込んでいた。
というのも、後輩刑事役で山本耕史が出演していたのですが、昨年末に放送された三億円事件のドキュメンタリードラマにも
山本氏が同じ平塚八兵衛の部下役で出ていたので、てっきり同じシリーズだと思い込んでこのドラマを楽しみにしていたら、
実は、三億円の八兵衛役は中村梅雀で、しかも放送局はフジテレビだった!!?という罠。
というわけでここ数年、この手のドラマは、被害者・加害者の人権の関係でめっきり減っていたので、今回のは近年稀に見る
迫力のある内容となっていた気がします。





つい最近、ほんの10数年前のDNA鑑定(の精度が低く)が誤りで、釈放された方がおりましたが、
このドラマの舞台は、昭和23〜48年あたりなので、そりゃもう大変ってレベルじゃないし、それこそ帝銀事件
容疑者も冤罪中の冤罪と言われているし、逮捕すること、人を裁く事の難しさを痛感させられる。
しかしながら、この平塚八兵衛がいなかったら、吉展ちゃん事件は迷宮入りしていたんじゃないかと思うと、空恐ろしい。
ちなみに、今回の吉展ちゃん事件の犯人・小原保役は、萩原聖人
えええええええ!? 全然、小原保のイメージじゃないぃぃぃ!!!? と、驚いていたのですが、しかし取調べの中で
『おめぇ、中々の男前だと言ってた女がいたぞ!』という台詞があった。
え? 小原保って、男前な犯人だったか? って、いやワシ、事件当時生まれてないからよく知らないわけで、
よーーーく考えて見ると、ワシの中の小原保の顔・イメージは、子供の頃に見た泉谷しげる演じる小原保だったと判明!?!w
で、先ほど大慌てでググってみたら・・・実際の犯人↓と、泉谷は似ても似つかない風貌ですよ( ;゜Д゜)!
                             
これならまだ、萩原聖人のが近いとも言える。
しかしながら、何十年も前に見た泉谷の怪演がいまだに脳裏に焼きついて離れないというのは、相当な名作ドラマだった
のではないかと思ふ。
実際の小原保が病気で足が悪いという事実と、泉谷サンも実際に足が悪い事が重なって、小原=泉谷 と長年思い込んでいた
自分の記憶のいい加減さもある意味恐怖な出来事でした(汗w
あと最後に、渡辺謙の存在感と演技力は今も昔も全く変わらない。
一度、彼岸を渡りかけた人とは思えない躍動感と力強さは神がかっておりました。






ちゅうわけで、ほおばる先生に私信。
次回、泉谷じじぃに遭遇する機会があったら、よろしくお伝えください(謎