シねこン
まとめて見た映画話 その2
東野圭吾 レイクサイドマーダーケース
映画は細かい話は省くので、きっと原作(直木賞受賞作品らしい)はもっと面白いのだろうな・・・と思いつつ。
クライマックスで、そんなことが原因の殺人事件?と思ったが・・・
昔、綾辻行人の十角館の殺人をマニアに激しく薦められて読んだとき、殺人の動機が弱いというか逆恨みに近いと感じ、凄惨な印象だけ残ったのですが、
しかし、数年前の佐世保同級生殺害事件の時に、動悸など他人には到底理解出来ない物だ・・・と痛感して以来、考え方が根本から変わった。
というわけで、それくらいな事・・・でも確かに事件は起きるのだ。
しかし、無駄に出演者が豪華な映画。 主演に役所広司、豊川悦司、薬師丸ひろ子、柄本明。
3組の夫婦が主体のストーリーなのですが、一番ウケたのが、鶴見辰吾・杉田かおる夫妻。 金八かっ!?w
15の母が成長してこんな、お受験・殺人事件に巻き込まれるとは・・・www
京義線(キョンイセン)NHKアジアフィルムフェスティバル
地下鉄運転士と、大学講師の女性の、平凡な、しかし重い運命を乗り越えるストーリー。
ちょっと地味で陰鬱な話かな?とは思うのですが、不思議な映像美が心に残る名作でした。
先日のギドク監督といい、アチラのお国の映画は雰囲気・空気が透き通っている所がオススメ。
あと、今回のを見ていて思いましたが、ミステリーでも無いのにトリック的な展開で最後に種明かしするのがアチラでは流行なんでしょうかね?
と言う訳で、どんな職業でもそうですが、特に公共交通機関の運転士という仕事をする人を密かに尊敬している私には、深い映画でした。
昔、新入社員だった頃、某バスに乗っていたら、突然運転手に「汚いバスですいませんねぇ」とマイクを通して話しかけられたことがあるΣ(゚Å゚)何
見回してみると、その時ワシ一人しか乗車しておらず、次のバス停がくる約15分間、ずっと会話する羽目に(汗
運転手 「どんなお仕事してるんですか?」
ワシ 「えっと・・・パソコンの入力とか(・∀・;;;」
運転手 「僕は、そういうの全然出来ないから・・・自嘲」
ワシ 「いや、バスの運転する方がずっと難しいと思います!(力説」
運転手 「そ、そうですか?(´∀`照」
見合いか!つうの_| ̄|○w
いやまぁ、会話するのはいいんですが、後方の席に座っていたので、ワシはかなり大声で返答せねばならず・・・疲れたw
何気なく、当たり前に運行していても、多くの人命を預かって安全運転をする運転士はやはり尊敬します。
まぁ、業務中にいきなり話しかけてくるこの運転手にゃ仰天しましたが、人間らしさが垣間見えて色々考えさせられまして思い出深い。
座頭市
北野映画は日本ではヒットしない!と言われますが、確かに日本特有の土着的な陰鬱な空気が満載で覚めない悪い夢を見ている薄気味悪い感はある。
ちょっと、岩井志摩子の作風と似ているような気も。
しかし座頭市は想定外に面白い・・・というか、よくある時代劇の定番話でした。
以前、チラっと見た時に血飛沫がCGで描かれていることに「え?!」と違和感を覚えたのですが、通してみてみると陰惨なシーンも逆にこれは作り物だ!
と感じ、良い意味で軽く楽しめた。
確か、女形スターの早乙女太一ってこの映画がデビューじゃなかったか?と思っていたら、ほんの7〜8年前でもあまりに小さくて驚いた。
んで座頭市と言いながら、何気に腐テイストな話だし・・・戦メリ、大島渚、北野武・・・考えてみりゃ共通するのは腐が必ずテーマだわ!
一部評論では、「おかしな時代劇を作ってもらっては困る」的な意見があったそうですが。
別に良いと思いますけどね。 表現の自由じゃないんですか? 良くも悪くもビートたけしらしいと思います。
ただひとつ、ヒットしない理由のひとつとして、個人的に思うこと。
たけし軍団をメイン俳優として使うのだけは・・・どうも、ひょうきん族を見ている気がして、よろしくないので止めた方がと思います。今更ですけどねw
フラガール
昭和40年の東北の炭鉱が舞台・・・の実話というのは知らなかった。
見終えて知ったのですが、福島県なんですね。 人員削減された際、夕張に行く・・・という台詞・展開から、勝手に青森方面だと思い込んでいた。
ていうか、福島もあんなに東北弁全開なんだ!?と驚く。 知らないことはまだまだ多い。
◆ダンスの先生役の松雪泰子。
凄く踊りが巧いので、幼い頃からバレエか何かやってたのかしら? いやしかし佐賀出身だしな(何w
と思っていたら、映画出演が決まってから2ヶ月猛特訓したとかで、俳優さんつうのもまた努力の職業だなぁ・・・と感心した。
あと、男子銭湯に猛然と乗り込んで怒鳴りつける松雪さんに惚れた♪w
◆母親役の、富士純子。
クライマックスの、一人教室で踊る娘を怒りつつ無言で見つめる表情、初舞台の娘を陰ながら見守る感動的な母性愛な表情。
どれをとっても、素晴らしい。 この映画の見所のひとつだと思いました。
◆兄役の、豊川悦司。
炭鉱夫にしては、ちょっと洗練されすぎ、お洒落すぎですが。
こういう兄ちゃんがいたら、心強いんだろうなぁ・・・と、しみじみ思った。
◆しずちゃん(南海キャンディーズ)
予想外に良い味出してました。
こういう、どんくさい役は、他人とは思えずつい感情移入度が高まります。 ある意味、冥女優!w
ワシは踊りは全く苦手なんですが、楽しく踊る人々を見るのは好きだ。
偶然にも、上の座頭市とフラガールを続けて見たのですが、どちらもクライマックスで踊りまくっており、楽しかった。
ていうか、よく考えればワシもかつては蒼井優ちゃんに負けないくらいのフラガールやってたんですぜ(・∀・)b
妄言吐くな? いや、本当だってw
2007年4月27日参照 http://d.hatena.ne.jp/nekonyao/20070427#p1
ね? 負けてねーっしょ?ww