無声映画に嵌る（２） 〜ノスフェラトゥ〜

そういえば、１０年近く前に録画していた伝説の吸血鬼映画ノスフェラトゥを見ていなかったな？と急遽捜索。
・・・すげぇ(ﾟДﾟ；；；　ノスフェラトゥ役の人、これ人間か？！　特殊メイク無しで、この風貌？？？（失礼）
個人的に、帝都対戦の電柱に佇む怨霊加藤＠島田久作と双璧や！！！
調べて見ると、ドイツの舞台役者さんのようです。　手の演技とか、月影先生に匹敵するのでは？とｗ

１９２２年製作。　セピアの色合いがまた、なんと妖しい・・・と思ったら、これは近年色づけされたモノらしい。
ワシが見たバージョンでは、パイプオルガンのバロック調のＢＧＭが流れていて、非常に怪しげで良かったのですが、
あるブロガーの方の書き込みを見ると、以前、映画館で上映された際は音楽が一切無く、不気味さ倍増だった；；と書いていたので、
ほほー？と試しに、音を消して見てみた。　
こ、こ、こりゃ怖ぇぇぇぇΣ！；（youtube動画でも十分雰囲気は味わえます）
なんか、いつまでも覚める事の無い悪夢的な映像というか・・・こんな不気味耽美・・・・・大好物です(・∀・）ｂ

元々は、本家ドラキュラを映画化したかったが、版権が取れなかった為、ちょっとだけ話をアレンジして名前を変えて製作したらしい
のですが、原作者の未亡人に訴えられてお蔵入り。　フィルムも全破棄！が条件だった中、なんとか生き残ったらしい。
確かに、思いっきりドラキュラのパクリ！としか言いようが無いとはいえ、俳優陣の熱演に脱帽し、フィルムを密かに残してくれた事に
感謝せずにはいられない。
という訳で一般的なイメージの吸血鬼＠伯爵だと、もっと知的な紳士な気がしますが、コチラは死病ペストと話を絡めている為、鼠的な
風貌も意識しているそうで、なるほどその不気味さ神がかっております。
ちなみに、ノスフェラトゥとは不死者（吸血鬼の別名）という意味だそうですが、本来は古代スロヴァキアで「病を含む」的な意味も
あるとかで、なるほどペストと絡む最高の言葉・名前なんですな。
あと、映画冒頭で主人公の若妻が猫と遊んでるシーンがあり、８８年前のぬこーーーヽ(ﾟ∀ﾟ)ノ　的なとこも見所のひとつ。

しかし、見たい気分というのは、１０年の時を経て突如やってくるから厄介だ。
一緒に録画していた筈の、カリガリ博士は見事に消し去っていた＿|￣|○自分のバカ
これは以前、山岸凉子網羅サイトの管理人様が、山岸凉子の世界観満載の映画！と仰っており、別の意味でも興味があったので・・・
５００円だし、ＤＶＤ注文しちまっただ。　
あー・・・もう、ノスフェラトゥに食われて死にてぇや（何ｗ