妓生考

妓生(キーセン)―「もの言う花」の文化誌   川村 湊

図書館本。 
80年代に、韓国の大学で教鞭をとっていた作者の垣間見た歴史。 稀に見る非常ぅーーーに、興味深い内容でした。
あまりに興味深かったので、2,800円ちょっと高めですが買いたい!と思ったら・・・
絶版では無いけど、品切れ状態で古本が6,000〜60,000万とかって値がついてますよ(゚Д゚;!
しょうがないんで、返却までの間ねちこく読み返すこととす。
妓生(キーセン)―「もの言う花」の文化誌
というわけで、わたくし恥ずかしながら王の男韓国時代劇にぶっ転び、歴史を知るまで、妓生(キーセン)って見た事も聞いた事も
ありませんでた。
日本で言うと、吉原の遊女・花魁と芸者を足して二で割ったような。 しかもそれが国営!(王室)って感じか。
古くは、新羅時代あたりから歴史に登場。 中国との関係を円滑に進めるための接待美女集団。
その後、第二次世界大戦後、廃止になった・・・
と言うのは表向きで、1970〜1990年代末(最近じゃねぇか!)まで、日本人男性をターゲットにしたキーセンツアーなる物が
普通に大手旅行会社が企画していたらしい。←要するに売買春旅行。
・・・あ〜 そういや、むかし同級生が言ってたな。 
話を聞いたのは大人になってからですが、その同級生のお父さんが、職場の慰安旅行で海外に行って羽目を外したはいいが、帰ってきてから
病気が心配になり、こっそり病院へ行った事がお母さんにバレて一騒動・・・てな話を聞いたけど、あれがくだんのキーセンツアーだわ(・∀・;




まぁ、それはともかく、妓生(キーセン)を重用した王として一番有名ということで、暴君ネロと双璧!ヨンサングンの逸話も数多く書かれて
おり、王の男廃人としては絶対に外せない一冊! (しかし、このヨンサングンの残虐非道っぷりは・・・映画の非じゃなくて、ちょっと吐きそうになったりもした;;;ガクブル) 
あと、キーセンと同等の賎民だった大道芸人などについても詳しく書かれており、やはり少年芸人などは両班(貴族)相手の男娼生活が当たり前
だったとか・・・そうか、映画はある意味、現在の価値観的な展開・演出なんだなぁ・・・と思ったり。




そして、キーセンってのは15〜20歳くらいまでが旬で、20歳で還暦扱い!? 
20代後半になると、老妓と呼ばれ、なんかもう現在で言うところの、老婆扱い;;; 
まぁ、舞妓や花魁、昔の感覚だとキーセンに限らずどこの国や文化でも似たような物なのかも
しれませんが、あまりに酷い価値観ですよな。



ちなみに、左の方は実在したキーセンをドラマ化(NHKで放送)した際の写真。
個人的に、キーセンベスト1女優の、ハ・ジウォン。 美しひ(´∀`*)
この髪型に見惚れましたわ♪ 元々、日本の花魁の髪型・べっ甲の簪なんかに弱いからな。
ただ、上の本によると、この特徴的な髪型が朝鮮春画で描いて良い唯一の淫乱の記号とかで、
その辺はなんだか非常に複雑ではありまする。




と、ついついキーセンにハマってぐぐっていたら、リカちゃん人形系キーセンや、チャングム人形なんか
発見して一瞬買いそうになったわけですが・・・




その中に、キーセンキティ発見Σ!
えーと・・・耳が無いと、もはや何者なのかと?w  ここまでくると、宮崎駿の犬ホームズ状態ではないか?ww
まぁでも、ご当地キティの意味不明さに比べたら普通か・・・



いや、ちょっと待て? キーセンキティがあるなら、アントワネットキティがあってもいいじゃないか!?
と思ったら・・・既に出ていた_| ̄|○
        
ちゃんと、『パンが無ければケーキを食べれば』 実行中\(^o^)/