日本神話

日本の神話

図書館本。
漠然としか知らなかった日本神話を、猫の仔にも分かるように解説。
こうして見ると、日本神話=柳田國男遠野物語の伝承に通じる物があるような。
黄泉の国へ、死んだ妻イザナミに逢いに出かけたイザナギが命からがら逃げ延びて、穢れを落とすために海で顔洗っている時に、
右目から天照大神、左目から月読命、鼻から須佐之男命が生まれた。(凄ぇ速い展開だなしかしw)
で、この顔を洗ってた海って九州だったんすねΣ!?  
・・・あ。そうか! 天の岩戸やら、高千穂やらを考えれば、九州近辺・宮崎だわな!と、改めて気づく(遅




という訳で、世界の神話と、似通った所もありますよね。 上の話と酷似と言えば、オルフェウスが冥界の妻に逢いに行くところとか。
しかし、世界的に見ても女性が一番偉い神様ってのは例が無く珍しいらしい。
ちなみに、山岸凉子の描く衝撃的な解釈の日本神話(月読)があるのですが、今まではここまで神を冒涜して大丈夫かいな;?と
思っていたのですが、ある意味それも間違ってはいないというか、世界に照らし合わせてみれば当たり前なのかもしれない・・・
と、妙に納得というか、考えさせられるのでありました。




さて先日タイムリーにも、島根方面のお土産を頂いた。
ヤマタノオロチの卵  箱の絵が可愛いので永久保存だ( ゜∀゜)♪ 

日本書紀と、古事記では、神話の成り立ちが一緒のようでいて微妙に違うようで、大国主命が、須佐之男命の息子であったり、
6代目?の子孫であったり等々。
ただ、どちらも飛鳥時代に完成しているようなので、なるほど!それで神様達の衣装が聖徳太子の時代の服と同系というわけか。
ちなみに、スサノオとアマテラス神の天の岩戸事件への流れは、兄弟間の深い確執・愛情への裏切り的なものが深く係わっており、
この辺の成り立ちは、聖書のカインとアベルに通じる物があるような。





それで言うと大国主命が一番悲惨で大変!!
というのも、オオクニヌシには異母兄が大勢おり、なぜか非常に疎まれ、苛められております。
いや・・・苛めの粋を超えて、兄達から2度3度に渡り惨殺!?されていたりする。
まぁ、そこは神様なので天の更に偉い女神さんの力によってそのつど息を吹き返しているわけですが。

個人的にオオクニヌシのイメージって髭生やした気の良いおじさん?w的なもんだったのですが、この本によると賢く優しく
しかも超美形!だと記述されております。 え? マジで?? そんなイメージは微塵も無かったなぁ(スンマセンw
因幡の白兎を助けた時も、兄達がその地域に住む美人の姫に求婚するためにオオクニクシは荷物持ちとして同行(召使い扱い)
荷物が重いので、兄達より遅く現場に辿りついて、ウサギに助言。
感謝したウサギが『美人の姫さんは、意地悪な兄達は相手にせず、オオクニヌシ様と結婚する事でしょう』 と予言。
なるほど。ここまでが流れだったのね。
ただ、その後、その展開に激怒した兄達によって、虐殺されるわけですが・・・・・・・・
神様の世界ですらこうなんだから、人間界が恐ろしく不条理で混沌としていても不思議じゃないってことですかね・・・。




さて、オオクニヌシと言えば、小学校低学年の頃の国語で習った記憶があります。
小人の神様と出逢う話。 最近知ったのですが、スクナヒコナノミコトって名前なんですね。
今回の本で知りましたが、この小人の神様はオオクニヌシが何度も殺された際に助けてくれた女神の息子だそうです。
国語で読んだのは、オオクニヌシがこの小人の神様を大変慕っていたのに、ある時、どこか遠い国に帰るのだ!と言い出す。
あまりにも悲しんで引き止めるオオクニヌシを納得させるために勝負をする事になるのですが、
『重い荷物を持って歩くのと、片足飛び(ケンケンだな)するのと、どっちが良いですか?』と聞く。
オオクニヌシは、『そりゃ、片足飛びのがええに決まってます♪』と自信満々に答えるが・・・結果はお約束通り惨敗w
ケンケンしながら息も絶え絶えになっている挿絵が忘れられないw




で。 今回の本ではその衝撃の真相がっ!!!
遠くの国に帰る為の話ではなく、単なるお遊び?的な勝負だったのはともかく、その内容が
『重い荷物を持って歩くのと、大便を我慢して歩くのとどっちが楽か!?』 という賭けだったらしい(爆www
ここでオオクニヌシはあっさりと大便を我慢する方が楽に決まってます♪とまた自信満々に勝負に出て惨敗しており_| ̄|○w あほや。真性のあほwww
いい感じのオバカテイストに惚れ直したぜww