神好き。

nekonyao2005-10-25

出光美術館所蔵名品展にて、有名な雷神風神屏風図を見る。
ガソリンスタンドで有名な出光興産の創始者が収集した美術品を展示しているのですが、現在では
値のつけられないような国宝級の美術品がわんさかで毎回びびらされており、今回も溜息物が続出。



まず、雪舟が描いた達磨法師。
ワタシ、雪舟の絵を生で見るのは初めてで感激しました。 
雪舟といえば、小僧さん時代に流した涙を墨に見立て、足の指で描いたネズミの絵の逸話が有名ですよね。
保存状態が悪かったのか、掛け軸全体が真っ黒にすすけておりましが、達磨の絵にしては優しい目をしており、
帰って来た今も目を瞑ると、その優しい顔が蘇ってくる・・・とても心に残る作品です。



壇ノ浦の近くに美術館があるということと、大河の影響か、源平合戦屏風絵も展示。
横7〜8メートルほどの大きな屏風に、何千・何万という兵士達が描かれており、義経がどこにいるか探す。
が、ふと気付くと物凄く目が疲れ・・・*1ウォーリーを探せ!状態だということに気付き挫折_| ̄|○  疲れた;



そして、メインの雷神風神図。
え? 雷神風神図って、出光所蔵なの!? なんでこんな有名な絵がここにΣ(´Д`lll)!と思っていたのですが。
家に帰って、ググッたところ元は、俵屋宗達という人が描いたものが本家:雷神風神図で国宝。 → 俵屋雷神
それを、後の画家が模して有名なのが、尾形光琳の雷神風神図。 これも国宝。 → 尾形雷神
そして、今日見たのが、酒井抱一の雷神風神図。 → 酒井雷神



初めて知りました。 ほぼ同じ形状の雷神風神図がこの世に3枚あるのですね!(一人トリビア連発中♪)
当時の有名画家に受け継がれた伝統芸のようなものですか?
雷神風神図を初めて見たのは、日出処の天子の表紙絵で別の意味でも思いいれがあったり(;´∀`)



とりあえず、芸術の秋的な一日なのでした。

*1:懐かしくも古い(笑)