足は大切に

カストラチュラ シューメイカー


昨日の碍子を描いた作者の作品。
本編がカストラチュラで、番外編にあたるのがシューメイカー。
普段、あまりテーマにならないモノを取り上げる作家なのですな。
今回は、カストラートと、纏足。
それを架空の中国と架空のラストエンペラーの時代をはさんだ展開で、難解耽美幻想で混乱するも、物凄い脳内浮遊感。
絵は、古き良き時代のJUNEを彷彿とさせる。
ストーリー展開、台詞回し。 中国が舞台ということで普段目にしない漢字(意味もよくわからない)が多く、
平野啓一郎日蝕を思い出した。 あと、ポーの一族的要素、山岸涼子的要素(恐怖メルヘン系)もありか?
この物語を一回で理解できる人は頭が良い人だと思う( ̄ー ̄;←ばか
それでもこの作者の醸し出す妖しさの虜にならずにいられない。




カストラートにしても、宦官にしても、人間の思いつく事と言ったら昔から想像を絶する事をすると思う。
こういうのは准将的、黒歴史認定。




というわけで、纏足。
そういう風習があったということは知識としては知っていたものの、ちょっと勘違いしていた。
足をぐるぐる巻きにして成長を止めるので、足のサイズが小さいだけだと思っていたら・・・
はっきり言って、人為的奇形状態。 土踏まずのあたりで骨が折れたような状態なんですね(汗)
よ、よ、よくあんなので生涯をまっとう出来たもんだ( ;゜Д゜)!と、マジで怯えました。
これは纏足用の靴↓(見た目は可愛いですけどねぇ・・・)

現在でも、女性の足は小さいほうが魅力的という風潮が残っているのは纏足の名残らしい。
って、意外な話なんですが、ワシもガンダム的体格(ほっとけw)と比較すると足は小さい方であります。
自覚は無かったのですが、靴屋に行くと店員さんに必ず『あれ?背高いのに、足小さいですねぇ! 羨ましい!』
とか言われますが、別に足なんか全く気にしてないし、小さくても何の得も無いしのう。
でも、これもある意味、纏足的なところで成長しなかったとも言える。
姉が物凄く足が小さい人で(身長も低いが)自然纏足と言って過言ではないw よく言えばシンデレラ足。
で、成長期の小学生時代お下がりの小さな靴を無理やり履かされている時期があった。
この事が影響して今の靴サイズなのか、もともとこのサイズで成長終了なのか分かりませんが・・・
まぁ、大きすぎてコンプレックスになるよりかはいいか?と、親の仕打ちwに感謝していたりはする。