絵本の話 その1

アニメっぽい単純な線・構図の絵本は認めない。
自分が幼い頃に与えられていた絵本が凝ったイラストだった為に出来た異常なこだわり。
なので、甥っ子たちが幼い頃は多少高くても美しい絵本を買ってあげていた。
お年玉は一度もあげたことない(正月にいないから)けど、本だけはいつも贈っていたので、
猫のじいちゃんちにいる、にゃん子ねえちゃん(当時のワシだw)=本くれる人 という認識だったかもしれない。
 ※姉の旦那さんの実家と、ウチの実家を区別するため、甥っ子が幼い頃我が家は「猫んちの、じいちゃんばあちゃん」と呼んでいた
そんな私がずっと大切にしているのが、シンデレラ姫・おやゆび姫・ねむり姫。
意外だが、これでも美しき姫物語に憧れる、普通のかあいらしい少女だったんだぞよ?
・・・と、チビコに語りかけてみるも、ピクリとも動かず寝てますね。 ちーん。

中でも、このシンデレラの絵が一番好きでした。
シンデレラの美しさもそうですが、魔法使いの知的な表情も良いし、衣装も透明感があって素晴らしい。
私が絵を見るポイントは、いかに奥行きがあるか。 
ふと気づけば、自分も歩いてその景色へ入っていけそうな空気を醸している絵が良いと思います。

このシーンなどは、魔法が切れる深夜0時の緊迫した空気とか、シンデレラの切ない心情が見事に描かれている気がします。
今回、この絵を描いた作家を検索してみたら、どうも現在、87歳くらいの女性?なのかな。
しかもこれ、最初に描かれたのはどうやら、昭和20年代後半らしい。
その年齢・年代にしては、物凄いセンスの良さだ! 改めて感動しました!!
って、ぐぐっていたらヤフオクでこれと全く同じ、昭和40年代発行のデッドストックの新品が1,000円で出品されとる!
ぬおーーー!! うおおおおーーー!!!! って、いやもうワシが持ってるの背表紙とかボロッボロなんでね;;
で、そのヤフオクの宣伝文章が
    ★ALWAYS 三丁目の夕日みたいな、古くて懐かしくて、とっても素敵な絵本です♪ 
 

さ、三丁目の夕日? ちょっと・・・例えが変な気がしますが、あれか。 とにかく昭和臭全開ってこったな?w

ちなみにコレは、後ろにいる意地悪なお姉さんと継母の絵が、子供の心に異常に気になって仕方ありませんでした。
なぜって、後方にいる継母(水色の服に蝶ネクタイ?の人w)が、男性にしか見えなかったからです(!)
読むたびに、『これは男じゃないのか? オッサンじゃないのか? なぜ? なぜ? どーして??』と毎回、母に聞いて
うっとうしがられておりました_| ̄|○
と、妙なところで子供を悩ます絵本でありますが、今でも宝物でございます(´∀`*)