神猫機動隊

GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0 [DVD]

映画版攻殻機動隊イノセンスを見る。
聞きしに勝る難解さ! しかし、いつか見た夢の記憶の断片的な雰囲気に虜にならずにいられない。
この手の近未来映画は、圧倒されて言葉を失うような電脳化された人間や建物が出てくるかと思えば、必ずといっていいほど
九龍城をモデルにしたような、寂れた怪しい街並みが出てくるのが面白い。
攻殻の場合は、九龍90%新宿10%で構成されているような?w




というわけで、攻殻95年公開。 イノセンス04年公開。
この9年の間に、CG技術が格段に進歩して物凄い圧倒的に仕上がっているイノセンス
個人的にCGの多い映画は、体質的に受け付けない(ディズニー系のニモ等)のですが、攻殻に関しては実写映画とアニメの
融合的な感じで楽しめた。 
ちなみにCG映画は、乗り物酔いしたような感じになって気分が悪くなるので苦手。
同系で言うと、ラッセンの描く絵の色合いもまた吐きそうになるので、まともに見れないのであります。
 

スカイクロラ公開時に、押井監督のドキュメンタリーを見ましたが、人物の細かい目の動き、グラスの置き方など、
人とは違った視点で描く監督と紹介されていたので、今回の攻殻も人物の動きを細かくチェックするのも楽しみのひとつ。
95年版攻殻を見た時、目の色、動きが人形のようで美しい!と思ったら、04年では恐怖人形大量発生。
人間でも、猫でも、そのガラス玉のような瞳が人一倍気になる私としては、非常に興味深い。
あとSF系で言うと、部分的に「地球へ」に影響を受けているシーンもあったような。




それから少し話はそれますが、バトーが仮の少女型人形に宿った少佐に対しても、自分のベストをかけてやるシーンには、
一番(個人的に別の意味で)感動した。 
ああゆうことが出来る男というのは、いそうでいて、なかなかいないもんなんである。
いや、私も11歳の頃に似たような経験をしたことがあるので。
かけてもらったのは、白衣だったけど、その日のことは今でも忘れない。
その時、言いそびれた「ありがとう」という言葉を少佐が代弁してくれている気がした。