太宰府その2 〜天神様と愉快な仲間達〜

門の斜め前、宝物殿入り口に、ちと現代的な風貌の麒麟さまがおられる。
麒麟は、聖人が現れて王道が行われる時に出現する想像上の動物で、菅原道真公の偉業を讃えるために出現・威嚇?
そして、結界を張る役目もあるそうで、この麒麟様から奥(本殿)が聖域というわけらしい。
個人的に、子供の頃から妙に麒麟に惹かれる体質。 母から不思議な麒麟幻想を聞かされたせいか?
あの、ギャグ漫画家の第一人者だった猫十字社がシリアス漫画へと方向転換する際発表した、背中に妖しい麒麟
刺青のある女が出てくる作品が忘れられない。 もう一度読みたいナンバー1作品。
     
ちなみに、帰って来てからこの麒麟のことを詳しく検索してみると、1852年に奉納された指定文化財だとか。
え? なんか非常に西洋風で近代的(ここ20〜30年前くらいのモノかと)に見えましたが、それでも幕末なのか!?
で、さらに正式名称が「麒麟および鷽像」。 鷽=うそ? 鳥? 鳥がどこに???
と思って、よーーーーーく見ると、右側の奉納石碑の上になんか丸っこいものが!? まさか、これ・・・鳥?
思いっきり鳥ですたヽ(゚∀゚)ノ w  って、麒麟が迫力ありすぎて全く眼中に無く、写真見切れてるしww



                           
                      こんぬつわ。こりでも鷽でつ。嘘じゃないよ。いひ。

って、更に良く見りゃ二羽おるし・・・あなどれん。 天神様の部下はあなどれん・・・w
つうわけで、鷽は1月7日に、一年の嘘を天神様の誠心と取り替える役目があるそうで「鷽替神事縁」の鳥で、幸運を運ぶ
天満宮の守り鳥でもあるそうな。 にゃるほど〜。 やっぱり、嘘と鷽をかけてるんですな。




    

そしてその麒麟の横に、鹿親子。 
この像に関する云われは不明なのですが、あれかな。 天神様の、今で言うところのペットなのかな。
あるいは、神社仏閣お約束の動物か。 つうわけで、バンビの子みたいで大変可愛い。




              
さて、博物館から天満宮本殿の方へ歩いていると、軽快そして場所に不釣合いな行進曲が流れていた。
しまいにゃ、ジャニーズ系の楽曲も流れはじめ・・・何事?!と思ったら、幼稚園児の運動会の練習中だったようです。
って、なんで園児がこんなところに?!と思ったら、本殿向かって左横が「学校法人 太宰府天満宮学園幼稚園」!!!
うわー! 雅な幼稚園やなー!! って、超賢い子なる気がするなぁw いいなー♪
ちょっと観光客が多すぎて気が散る?気もしないではないですが、なんという羨ましい環境なのか!と無駄に感動w
そして、こんなお子らが毎日賑やかに遊んでいれば、天神様も楽しく安らかに過ごせることでしょう。




    
さて、天満宮内にはいたるところに御神牛が鎮座しておられます。
ワシが確認しただけでも3体ありましたが、他にも集団牛像もあるらしい!? どこだー?
というわけで、その由来。
菅原道真公は承和12年(西暦845)年6月25日、乙丑(きのとうし)の年に生誕。
更に、菅公が亡くなった際、遺言で「遺骸を牛車にのせて人にひかせず、牛の赴くところにとどめよ」と仰せられ、
その牛が動かなくなったところを御墓所と定めました。 
それが現在の御本殿の地!だそうで、とにかく牛と縁が深いんですね!
で、解説によると、頭を撫でると知恵がつく!そうで・・・なでなーで♪
・・・って、今更知恵ついても最早手遅れですけどね_| ̄|○





そして、今回一番萌え!たのが、園児達が練習する後方にある東屋の中に、何気に牛車が置いてあるじゃないですか!? 
ちょっ、なんという風流なヽ(゚∀゚)ノ

                                  
               


                                  
               

                   
                                     
                


初めて目にしたのですが、車輪のでかさに目が点。 160センチ以上はありそうな。
牛に引かれた菅公は勿論、安倍清明さまが御簾?の向こうから微笑んでいそうな妄想炸裂(*゚∀゚*)♪
てか、考えてみれば映画や岡野版陰陽師で何度か見かけたくらいか?
と言っても、この年代の時代劇って戦国に比べると格段に映像化が少ないから、突然目の前に現れた牛車にただただ呆然、
そして感動の嵐。 というわけで、よく見ると前側より後ろ側のデザインの方が繊細で美しいような。




しかし、こんな凄い物が何気にあるつうことは、博物館だけじゃなくて、天満宮の宝物殿もちゃんと見ておけば良かった・・・
と、帰って来てから後悔。 (いやもう、博物館見学だけでヨロヨロで死にかけてたんでしょうがないんだが)
つうわけで、次回訪れる機会があったら必ずや宝物殿に行くと誓ったのでした。



その3に、つづく。