不毛地帯

ドラマ、不毛地帯
どういう内容か全く知りませんでしたが、シベリア抑留の記述があるとか?で見てみました。
小学校1〜2年の時、担任が欠勤した日に見回りに来る教頭先生が、戦争中の話、主にシベリア抑留体験を話してくれた。
そこは低学年の子供相手なので、大変だけど面白可笑しく話してくれて非常に興味深く、この教頭先生が好きだった。
自分は、祖父母とあまり話した経験が無い(4人中3人はワシの生まれる前に他界しとったし)ので、ある意味、
おじいちゃん!?的に慕っていたような気がする。
といっても、まだ当時50代半ば?くらいだとは思うんですが。
今になって、教頭・・・という肩書きだけで、名前を全く知らないのが悔しい。 まだご存命だろうか・・・




で、この教頭先生の影響からシベリア抑留がドラマ化?と興味を持って見てみると・・・
予想外。 てか、予想以上。 当たり前・・・なんですが、今まで見た戦争映画(終戦はしとるが)の中でも、
格段に重苦しく悲惨で、とりあえず第1話を見終えるのに大変苦労した。
1話以降は日本に帰ってから、大本営中佐だった主人公が商社マンになるのでそれほどでは無いのですが。




って、あ。 この主人公って、元大本営参謀の瀬島龍三がモデルじゃないか!?と。
まず、ドラマが始まる前に『このドラマはフィクションです』という仰々しいメッセージが出るなぁ?と思ったら。
普通は番組終了後に出ますわな。 
まぁ、フィクションはフィクションでしょうが、大本営参謀→シベリア抑留→伊藤忠商事という経歴の瀬島氏をここまで
モデルにしとったら、猫の子でも分かる!つう話です。
元々、瀬島氏の語る歴史・戦争経験に興味があり、日本軍アッツ島の玉砕の悲劇話は忘れられない。
そのときまで、アッツ島なんて聞いた事も無く、てっきりインドネシア方面?くらいに考えていたら、全くの方向違いで、
北方領土の上も上、ロシアとアラスカの中間くらいの場所だった。 ど反省_| ̄|○

つうわけで、不毛地帯ですが、重く、深刻すぎて視聴率が悪いそうですが・・・。
お馬鹿ドラマ=イケメン=高視聴率。 これだけがええってもんでもないでしょうに。
まぁ、確かに楽しいドラマでは無いですが、当時の世相を知らない世代にはいろいろと勉強になるというか、
考えさせられるので、必要なドラマだと思います。
戦後の、ロッキード事件を彷彿とさせるような展開も出てきますし、オイルショックへの流れなど、ああ。なるほどなーと。




そして脇役として出てくる俳優がまた凄く豪華。 
天海祐希演じる高級クラブのママの夫で、中近東在住の中国系富豪「黄ホァン」役は誰だ?と思ったら・・・
石橋蓮司だしwww ハマリ過ぎだってw
和久井映見は、昭和の古き良きお母さん役が非常に似合ってるし。 着物に割烹着いいねぇ♪
敵対商社マンに、遠藤憲一。 顔怖杉w でも、異常な存在感が素晴らしい。
段田安則。 普段、温厚で優しいイメージの俳優が、腹黒い役をすると心底ムカつきますなw(小日向文世とか)
阿部サダヲ。 こういう超厭味な新聞記者役・・・巧いよなぁ。
んで、主演の唐沢寿明は・・・こういう生真面目な役が、ソツなく完璧にハマる。
実際の性格は、どちらかというと不良テイスト?で落ち着きが無い変な人なのに、不思議。 ←褒め言葉ですw
そういう意味では、天に恵まれた天才俳優だと思います。